NASDAQ市場の株の特徴を徹底解説:テック主導の成長と電子取引が生む機会とリスク

株の用語
2026.01.07
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目次

NASDAQ(ナスダック)は、米国を代表する電子株式市場であり、世界のテクノロジー企業が数多く上場する成長色の強いマーケットとして知られています。
なんとなく聞いたことはある程度の方も多いかと思いますが、日本の株式市場にも大きく関係するので、解説していきます。

NASDAQとは?

NASDAQは1971年に誕生した世界初の電子株式市場とされ、フロアで立会を行う取引所(例:NYSE)と異なり、デジタルな注文マッチングを基盤に発展してきました。現在は米国を代表する株式市場の一角として、上場社数、売買代金、グローバルな投資家層の広さで圧倒的な存在感を持ちます。

技術革新の最前線にいる成長企業の新規上場(IPO)が集まりやすく、スタートアップからメガテックまで幅広いステージの企業が参加する「成長の梯子」が見えるのも特徴です。

この電子市場としての透明性とスピード、そして成長企業の集積が、NASDAQの高い成長率とボラティリティ(価格変動の大きさ)を同時にもたらしています。投資家にとっては、長期のイノベーション果実と短期の価格リスクが共存する市場と捉えるのが一般的です。

NASDAQに上場する企業と指数の特徴

NASDAQは一般に「テック中心」と言われますが、その中身は多様です。半導体、ソフトウェア(SaaS含む)、インターネット、Eコマース、クラウド、AI、フィンテックに加え、バイオテクノロジーや医療機器、消費関連、EV・クリーンテックなども厚みがあります。研究開発投資が大きく、売上成長率や粗利率が高い一方、初期は利益が出にくい銘柄も多く、資本市場と密接に連動します。

代表的な上場銘柄の例

  • 大型テック:Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet、Meta、NVIDIA、Tesla、Adobe、Netflix、Costcoなど。
  • 半導体・装置:AMD、ASML(ADR)、Applied Materials、Lam Research、Marvellなど。
  • ソフトウェア・SaaS:ServiceNow、Snowflake、Datadog、CrowdStrike、Atlassian(NASDAQ上場の外国籍銘柄)など。
  • バイオ・ヘルスケア:Amgen、Gilead、Biogen、Modernaなどの研究開発型企業が多い。

成長株ならではの評価軸

  • 売上成長率、粗利率、営業レバレッジ、フリーキャッシュフロー化の改善度。
  • SaaSではARR、NRR(顧客維持・拡大係数)、ルール・オブ・40(成長率+利益率≥40%)が重視される。
  • 半導体はサイクル、設備投資(CapEx)、供給網、AI関連需要、ASP動向が鍵。
  • バイオは治験フェーズ、パイプライン、資金調達余力、マイルストーンが重要。
  • バリュエーションはP/SやEV/Sales、成長持続性を織り込むPEG、長期ではFCF利回りが指標になりやすい。

日本の株式市場との関係性

NASDAQ(米国のハイテク中心市場)と日本の株式市場には強い「連動性」がありますが、完全に同じ動きをするわけではありません。ポイントを整理して説明します。

NASDAQが上がると、日本株(特にハイテク)が上がりやすく、NASDAQが下がると、日本株も売られやすいといわれています。この理由は以下です。

  • グローバル資金が同じテーマに投資するため
  • 日本企業が米ハイテクとサプライチェーンでつながっているため
  • 米金融政策が世界の株価に影響するため

日本の株式市場と連動しないケース

連動しにくいケースもありそれが以下です。

  • 日本独自の材料(政権・災害・決算)
  • 日銀の政策変更
  • セクター循環(資源株が主役のとき等)

NASDAQ市場をみるときは、日本株、特に半導体、電子部品、IT関連、輸出企業との関係性が大きいことを理解できているとひとつの指標となります。

投資戦略・リスク管理・日本からの買い方

NASDAQ株への投資は、長期の成長テーマを取り込みつつ、短期のボラティリティに備える二段構えが現実的です。金利サイクル、マクロ環境、AI・クラウド・半導体の需要波動、規制動向を併走でみておき、決算を軸としたファンダメンタルズの更新でポジションを調整するのが王道です。

代表的なアプローチ

  • コア・サテライト:NASDAQ-100等の指数連動ETFをコアに、成長銘柄をサテライトで機動配分。
  • 決算ドリブン:ガイダンス、受注・バックログ、FCF創出の転換点を重視。ポジションは段階的に構築。
  • バリュエーション規律:金利上昇局面ではマルチプル圧縮を想定。EV/Sales、FCF利回り、PEG、ルール・オブ・40で相対比較。
  • 分散:半導体サイクルや治験リスク等、セクター固有の非相関リスクを分散で緩和。

主要リスクと対策

  • 金利感応度:将来キャッシュフローの割引率上昇でグロース株はバリュエーション圧力。デュレーション(収益の先送り度合い)で感応度を推定。
  • 為替リスク:円高で円換算リターンが目減り。外貨建てのまま保有、為替ヘッジ付き商品、積立分散で緩和。
  • 決算ギャップ:サプライズで大幅ギャップ。ポジションサイズ、イベント前後の分割エントリーで管理。
  • 希薄化:増資・SBCが発行株式を増やし1株価値を希薄化。発行スケジュールと上限、買戻し(自社株買い)の有無を確認。
  • 規制・地政学:独禁、輸出規制、データ保護、医薬承認など。シナリオ別の感応度を事前に把握。

指数・ETFの活用

  • NASDAQ-100連動ETF(例:QQQ、QQQMなど)は大型テックの成長と収益性をまとめて取得可能。
  • 半導体特化(例:SOXX、SMH)、クラウド・サイバー等のテーマETFでボトムアップの労力を軽減。
  • ドルコスト平均法とリバランスでタイミングリスクを分散。暴落局面は計画的な買い増しルールを事前定義。

記事まとめ

以上がNASDAQとは?から始まり基礎的な内容となりました。日本株にも銘柄によっては大きく連動することがあるので、チェックしてみてください。

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